2021
05.14

新型コロナワクチンのスケジュール

5月13日、厚生労働省はひっそりとコロナワクチンのスケジュールに関連する情報に公表しています。

ワクチン接種が受けられる時期。
接種を行う期間は、令和3年2月17日から令和4年2月末までの予定です。
最初は、医療従事者等への接種が順次行われます。その後、高齢者、基礎疾患を有する方等の順に接種を進めていきます。高齢者への接種は、一部の市町村で4月12日に開始され、5月以降、全国で接種が開始されています。
ワクチンの供給や接種が進んでいきますので、今の時点で接種の予約が取れない方も、今後、順次接種いただくことができます。
<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00218.html>

2月17日開始とは言え、今日5月14日現在まで、ワクチン接種の各自治体の手続きは穴だらけで、利用者の無駄な時間が費やされています。

ケース1:
仮に6月から接種の体制が整備され、厚生労働省が期限としている来年2月の最後の1か月間は予備日とすれば、6月から来年1月までの8か月間で16歳以上1億11百万人の接種を目指すスケジュールとします。

集団免疫については厚生労働省は不明という公式見解ですが、WHOは7割のワクチン接種率と言っています。すでに接種済人数も含めてラフに計算すれば、日本が集団免疫を獲得するまでにはあと5か月と17日、つまり10月終わりごろ。
ニュースではアメリカやイギリスが新型コロナの規制が徐々に緩和され、人々が外に繰り出していますが、アメリカの接種率は30%、イギリスは40%。日本でも接種率が4割程度までになれば、世の中もいくらか明るくなるかもしれません。
同様にラフな計算をすると、接種率4割となるのは8月下旬、3割は7月末頃という試算結果です。

ケース2:
日本政府はワクチン接種期限を来年2月としていますが、接種対象者1億11百万人全員の接種などは想定しておらず、菅首相が言われている月10百万人の接種を想定しているとします。
6月から接種のフル稼働となり、来年2月までの9か月間で90百万人。
5月14日までの接種完了者は約3百万人。最近の1日当たりの接種人数からすれば、5月末までに5~6百万人程度が済むと予想されます。
そこでWHO基準の集団免疫達成は来年1月10日頃。
4割到達は9月下旬、3割は8月20日過ぎとなります。

僕の試算の根拠には不確定要素が多く、かなりいい加減な話ではありますが、オリンピックが終わるころには、日本も今のアメリカやイギリスと同じように、先行きの見通しがつくようになり、いくらか社会が明るくなるのかもしれません。

以  上

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鈴木雅一(すずきまさかず)

代表取締役・特定社会保険労務士ピー・エム・ピー株式会社
慶應大学経済学部を卒業(専攻は経済政策、恩師はカトカンで有名な加藤寛教授)。三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入社し、人事企画部門他を経験。その後、米国ケミカル銀行(現JPモルガン・チェース銀行)の日本支店の副社長として銀行と証券人事部門を統括。米国マイクロソフト社の日本法人であるマイクロソフト株式会社の人事部門と総務部門の統括責任者を経て、PMPを創業。外国企業と日本企業双方に、グローバルな視点から人事労務のコンサルティング活動を行っている。